カンフーを始めると必ず通らなければならない道『圧腿』。カンフーのストレッチである圧腿をご紹介。
圧腿(あったい・ヤートゥイ)
圧腿 yā tuǐ
圧腿は中国武術で必要な身体の土台をつくる上で非常に重要な訓練で、基礎のひとつです。表演武術では武術基本功となっています。
名称のとおり腿を自重で圧し、腿から足にかけてストレッチすることを主な目的としており、下肢の筋肉の柔軟性及び関節の可動域向上を目指します。
中国武術では座りながら行うストレッチはじつは少ないんです。
それには理由があって、中国武術において下半身はとても重要で、圧腿のように立った状態でストレッチする事で柔軟性だけでなく、強い足腰を手に入れます。
圧腿には様々な種類がありますが、こちらでは一番基礎的な正圧腿をご紹介します。
正圧腿の注意点・やり方
正圧腿は、自分の体の正面に脚を上げてストレッチをかけます。
ただ高く上がれば良いか?というとそれもまた違います。様々な高さで出来なければいけません。
軸足
- つま先はほぼ正面に向ける
- 膝はゆるめることをせずに伸ばす
- お尻が横に逃げないようにする
上げた脚
- 自分の体より外側に出ないようにする
- 膝はゆるめることをせずに伸ばす
- 足首を自分の方にめちゃ引っ張って曲げる
上記のようにできたら、次はつま先をおでこにつけてみましょう。足首の柔軟性も必要になります。
千切れそうに痛いので、少しずつ引っ張ります。
その際に膝や脛を見てしまうと背中が丸まりやすくなってしまうので、つま先の方を見るようにしましょう。
やってはいけない圧腿
体がかたいうちは伸ばすことも難しいですが、なるべく膝や背中が曲がらないように気をつけましょう。
特に片足で立つ脚が大切です。軸足の強さを大切に、一生懸命膝を伸ばします。
体が硬い人の段階
とはいえ体のかたい人はそこまで上がらないので、まずは低いところから始めます。
軸足等の注意点は変わらないので、しっかりと意識をしながら少しずつ体を倒していきます。
慣れてきたら段差に足をかけるのではなく、壁などの凹凸のないところで挑戦してみましょう。
圧腿 初心者の方へ
中国武術を始めて間もない方や、まだ体が硬いなぁと思っている方はまずはこちらから。
詳しいやり方などを段階別に記載しました。
圧腿 中級者の方へ
少し柔らかくなってきて脚はだいたい胸くらいまでは上がる。でも股関節や腰の筋肉が引っかかる…そんな方はこちらから。
股関節や腸腰筋にアプローチをかける圧腿をご紹介。